トニー滝谷

原作は1990年。小説のような映画だった。映画を鑑賞した、という感覚がない。極端にナレーションを多用しているし、演者本人たちにも演技中に突然ナレーションをセリフとして言わせるという荒業演出を多用。トニー滝谷を映像化するには、こういう手法をとるしかなかったのかもしれない(ハルキ臭を温存するためには)。市川準監督のあまりにも無謀な挑戦。
それにしても、終始暗いトーンで、引きこもりっぱなし。75分でよかった。90分あったら具合が悪くなっていたかもしれない(笑)ノルウェーの森の映画版はどんな感じになるんだろう。楽しみだ。
メモ
http://www.humu-humu.net/rensai/column/cinema/2007/0411_1.html(なんて丁寧な批評なんだ!)