人のセックスを笑うな

人のセックスを笑うな [DVD]

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原作は2004年。地方美大生の退屈な日常を描いた何の変哲もない空気系映画?かな。物語的に変化があったのは中盤あたりで、松山ケンイチ扮するみるめの恋人(永作博美扮する39歳のユリ)に夫がいたという事実が発覚。それでも物語はありきたりのパターンで進行してゆく。端的に言って、ものすごく退屈な映画だ。ただ、最後まで我慢強く見られたのにはそれなりの理由があって、それが井口奈己監督特有のカメラワークだろう。序盤からずっと長回しのカットが多用し、セリフにもアドリブ感を漂わせることで、間延びすることなく、一定のリアリティを保つことに成功している。しかし、全体的な感想としては、やはり退屈だと言わざるを得ない。わざわざ長回しでシーンをとることの必要性をまったく感じないのだが、どうだろう。
メモ
http://pointbreak.blog66.fc2.com/blog-entry-149.htmlフレームワークのセンスがいいらしい)
http://www.cinemaonline.jp/review/soku/2014.html(「気まずさ」「照れくささ」かぁ)